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​『文藝工房』とは?

​25年以上続く、『文藝工房』の歴史をお伝えします。

​はじめに

『文藝工房』は東海大学文化社会学部文芸創作学科の有志の学生から構成される文藝工房編集委員会によって編集・刊行されている文芸誌です。

 

 文芸創作学科が主催する「創作コンペティション」の優秀作品をはじめ、文芸創作学科の授業内で提出された作品から編集委員が選考した「学生選考作品」、編集委員が制作する「企画記事」が掲載されています。

 

​そんな、『文藝工房』の歴史を辿っていこうと思います。

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『文藝工房』は1995年、東海大学文学部に置かれた講座「言語芸術学特講―文芸ワークショップ―」の優秀作品集として創刊されました。注1

 

 『文藝工房』創刊号(1995年11月発行)が発行されたときには文芸創作学科はなく、文学部日本文学科から刊行されています。この頃には『文藝工房』を発行するためのサークルが立ち上げられていたそうです。

 

​注1 伊井直行元教授によれば辻原登元教授が1991年に「言語芸術学特講」の科目を引き受けたとあり、講座自体はその前から存在していると思われます。 

 

「四年目の報告」(伊井直行、『i feel 読書風景』(紀伊国屋書店) 

 

特集「ライターズワークショップへようこそ~創作の技法・学習法」内エッセイ)より

画像:​『文藝工房』創刊号

 2001年4月に文学部に文芸創作学科が創設されると、『文藝工房』も文学部文芸創作学科から発行されるようになりました。

 文芸創作学科創設の記念に、こちらも現在まで続く「創作コンペティション」が始まりました。その受賞作も『文藝工房』第七号(2002年11月発行)から掲載が始まりました。また、第七号からは「言語芸術学特講」だけでなく「パーソナルコンピューターと文学Ⅰ」の優秀作も掲載されています。

画像:​『文藝工房』第七号

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画像:​『文藝工房』第十一号

 『文藝工房』第八号(2003年11月発行)からは「文学のユニヴァース」(現在の「ストーリーを発見する」)、「パーソナルコンピューターと文学Ⅰ・Ⅱ」の優秀作と創作コンペティションの受賞作が掲載されています。

 『文藝工房』第十一号(2005年12月発行)からは「学生優秀作品」が掲載されています。「学生優秀作品」の説明を見ると、

『文芸創作学科に設けられた講座「文学のユニヴァース」、「創作表現Ⅰ・Ⅱ」の課題作品および「文藝工房」注2に応募してきた学生作品の中から編集委員が選んだ優秀作品』

とあり、現在の「学生選考作品」であることがわかります。

​注2 この「文藝工房」とは文藝工房編集委員会のことです。

 現在の「企画記事」につながる記事が掲載されたのは『文藝工房』第十三号(2008年12月発行)、第十四号(2009年12月発行)からで、「学生記事」が掲載されています。

 第十五号、第十六号には「学生記事」は掲載されませんでしたが、第十七号(2012年12月発行)からは「特集」という形で編集委員による記事が掲載されています。

 この「特集」では編集委員による記事だけではなく文芸創作学科の教授へのインタビューや対談記事が掲載されました。

画像:​『文藝工房』第十七号

特集『最終選考の舞台裏』

 2018年4月、文芸創作学科は新しく創設された文化社会学部に移設しました。文藝工房編集委員会も文化社会学部文芸創作学科に移動することになります。そこから現在まで『文藝工房』は文化社会学部文芸創作学科から発行されています。

​ 2021年2月に発行された『文藝工房』第25号で、創刊から25年を数えることになりました。

 

 2022年1月に発行された『文藝工房』第26号には、創設から20年目の開催となる、第20回「創作コンペティション」の優秀作が掲載されます。

画像:​『文藝工房』第二十五号

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